ARINA-dpiの導入方法
最後に利用規約と注意点があります。最後までお読みください。
step.1|アプリをダウンロードする
下記のダウンロードボタンよりARINAをダウンロードしてください。
ダウンロードできるファイルは3つあります。それぞれアプリ画面の大きさが異なります。どれを使ってもアプリの利用はできます。アプリが見やすい大きさかどうかの違いです。
- small(ノートPC用)
- meddle(大きめのノートPC用)
- big(デスクトップ用)
step.2|chrome driverをダウンロードする
まず、Chrome driverをダウンロードする前に、使用しているChromeのバージョンを確認してください。
Chromeのバージョンを確認する方法
Chromeを立ち上げて右上の「丸ポチ3つ」をクリックして「設定」を開きます。「Chromeについて」をクリックするとバージョンが確認できます。
Chromeのバージョンが分かったら、ChromeDriver公式サイトで、あなたが使用しているChromeのバージョンに合わせたChromeDriverをダウンロードしてください。完全一致のバージョンがない場合は1番近しいバージョンをダウンロードしてください。
step.3|ChromeDriverを指定の場所に置く
windowsとMacでChromeDriverを置く場所が異なります。
windowsの場合
ダウンロードしたアプリファイルとstep.2でダウンロードしたChromeDriverを同じフォルダに入れてください。フォルダはどこでもOKです。
Macの場合
Macの中にはじめから設置してあったDocument(書類)フォルダにChromeDriverをそのまま置いてください。
step.4|アプリを立ち上げる
ARINA-dpi実行ファイルをダブルクリックしてアプリを起動します。
過去データをみる | 過去に解析したデータを見返したい時に使用します |
キーワード解析する | 新しい解析を行う場合に使用します。 |
はじめてアプリを使う人は「キーワード解析する」を使用しましょう。
step.5|項目を入れて解析開始
調査キーワードを入れて解析開始を押すだけです。
必要に応じて、オプション設定を入れていください。
解析を開始すると、左下に進捗バーが表示されます。解析が終了するのを待ちましょう。
オプション項目の説明
調査キーワード | 調査したいキーワードを入れます |
自社ドメイン | 自サイトのドメインを入れます |
調査ドメイン1,2 | 競合サイトのドメインを入れます |
意図フィルタ | 検索意図グルーピングの精度を調節できます 「ゆるめ」は”だいたい“同じ検索意図ワードをグルーピング 「きつめ」は”ほとんど“同じ検索意図ワードをグルーピング *フィルタの設定は、調査キーワードによって最適解が異なります。はじめは「ふつう」で解析してみて、グルーピングが甘い場合は「きつめ」、グルーピングが厳しい場合は「ゆるめ」を設定して再解析すると良いです。 |
count domain | 検索結果1ページ目にドメインの数を数えます 「任意のドメイン」にドメインを入れると、そのドメインの数も数えてくれます 結果は指定ドメインの総和が表示されます |
出力をクリア | 分析結果をクリアします 次の分析を開始する時は、分析結果を1度クリアしてから実行してください |
step.6|解析結果を分析する
検索意図 | 検索意図が同じクエリは同じ番号でグルーピングされます。例えば252で複数のキーワードが表示されている場合、そのキーワード群は同じ検索意図とみなされています。 |
順位 | 検索順位を表示しています。1ページ目に入っていない場合は表示されません *50位くらいまで表示も可能ですが、分析時間が長くなるためバランスを取っています |
count domain | 指定したドメインが検索1ページ目にいくつあるかを表示してます |
再検索ワード | 検索意図グループごとに再検索ワードの和を表示しています |
注意!
スクロールバーが隠れています!画面の箇所をクリックするとスクロールできるので、頑張って探してください!
step.7|過去の解析結果を読み込む
- 過去データを見る
- 過去CSVを読みだす
- 読みだしたいCSVファイルを開く
の手順で過去の結果を見ることができます。
ARINA-dpiの使い方事例
調べたい検索キーワードを入力すると次のことが分かります。
- サジェストワードの調査
- サジェストワードを検索意図毎にグループ化
- 検索結果1ページ目いにる企業ドメインの数
- 自サイトの順位
- 競合サイトの順位
- サジェストワード毎の再検索ワード
ARINA(アリナ)の活用方法
ARINA-dpiの価値は効率化とキーワードの俯瞰です。
この記事では、ARINA-dpiの活用事例をご紹介します。
- サジェストワードの調査しよう
- 検索意図毎に1記事書いていこう
- 強ドメイン数から難易度を把握しよう
- 自サイトの対策状況を俯瞰しよう
- 競合サイトとの差分をチェックしよう
- 再検索ワードを意識しよう
1.サジェストワードを調査しよう
ARINA-dpiではサジェストワードを取得できます。サジェストワードを調査すると2つのうれしいことがあります。
- 検索されているキーワードを把握できる
- 検索意図を想像できる
たくさんの人に検索されているキーワードを意識して記事を書くことが大事です。なぜなら検索されてないキーワードで書いても、誰もその記事に辿りつけないからです。
記事を書く前に、検索キーワードの調査は必ず行いましょう。
2.グルーピング機能を使って検索意図毎に1記事づつ書いていこう
ARINA-dpiはサジェストワードを検索意図毎にグルーピングしてくれます。グルーピングのメリットは下記の3つ。
- 同じ検索意図のキーワードを逃さない
- 結果、同じ検索意図のキーワードを1記事で対策できる
- 記事毎に検索意図を分けて執筆できる
その結果、下記の効果が見込めます。
- 流入数増加を狙える
- 検索順位が上がりやすい
- カニバリゼーションを減らせる
掘り下げて解説します。
同じ検索意図のキーワードの流入を狙える
しかし、同じ検索意図のキーワードを見つけるのは大変です。そこでARINA-dpiを使えば自動で同じ検索意図のサジェストワードをグルーピングしてくれます。
結果、同じ検索意図のキーワードを対策できて、サイトへの流入数を増加を狙えます。
検索順位が上がりやすい
同じ検索意図のキーワードを1つの記事で対策すると検索順位が上がりやすくなると思っています。これは、色々な考え方がありますが、私の考え方は下記のとおりです。
- いろいろな読者の悩みを1つの記事で解決できる
- 再検索されにくくなる
- 読者の本当の悩みを想像しやすくなる
上記ケースのように、人によって解釈の違う対策を、自分の頭で考えることが大事だと思っています。ぜひ、みなさんなりの答えを導いてください。
カニバリゼーションを減らせる
検索キーワードに沿って無計画に記事を書いていくと、記事と記事がカニバリゼーションを起こします。これはサイトにとって損失です。
このため検索意図に沿ってサイト構造を考えることが大事です。基本は1つの検索意図に対して1記事を書く方針です。私は、この方法でカニバリゼーションをほとんど起こしたことがありません(それほ大きなサイトではないことも要因です)。
「抱っこ紐 安い」と「抱っこ紐 コスパ」というサジェストワードがあったとします。このキーワードでそれぞれ記事を書いてしまうとカニバリます。なぜなら、どちらも検索意図が同じ(安い抱っこ紐をさがしてる)だからです。
実際は、「抱っこ紐 安い」と「だっこ紐 コスパ」の検索結果を見に行って、同じような記事が上がってれば検索意図が同じと判断します。
ARINA-dpiでは検索意図毎にキーワードがグルーピングされます。グループ毎に1記事づつ書いていけばカニバリゼーションを減らせます。
3.強ドメインの数を把握しよう
自サイトが強くないと、企業ドメインやamazon、楽天などの強ドメインには勝てません。自分のサイトの実力を把握して、勝てるキーワードで戦うのが鉄則です。
ARINA-dpiでは企業ドメインや国のドメインが検索1ページ目にいくつあるか分かる機能を付けました。強ドメインの数が多いキーワードでは戦わないなど、戦略立案の参考にできます。
4. 競合サイトとの差分をチェックしよう
ARINA-dpiはこれまで難しかった、サジェストワードごとの自社順位と競合順位の比較ができます。
- 競合サイトが書いてるのに、自サイトを書いてないキーワードを攻める
- 競合サイトより順位が低い記事をリライトする
- 自サイトで高い順位の記事をリライトしてさらに上げる
キーワードを俯瞰して対策できるので、戦略のミスが少なくなって、目標まで最短距離で対策ができます。
競合サイトとの差分を俯瞰して、記事執筆の対策を立てましょう。
5.再検索ワードを意識しよう
ARINA-dpiでは、検索意図グループ毎に再検索ワードを表示できます。
再検索ワードは、検索結果内に読者の探している答えがない場合にタップするワードです。つまり、記事中で再検索ワードの悩みを解決してあげることで、さらに読者の悩みを解決できる記事になります。
結果、読者の検索行動を終わらせることができたり、滞在時間が上がったり、記事内を回遊してくれたり、UXの向上につながります。これが検索順位を上げることにつながると思っています。
ARINA-dpi使っただけでは順位は上がりません
ARINA-dpiはキーワードを効率的に俯瞰して見やすくするためのツールです。
大事なのは検索結果を見て、googleや読者について深く考えることです。私はこのツールで大幅に作業を効率化してますが、最後の最後は検索結果を穴を開くほど見て考えます。
なので大事なことは検索結果を見ることです。
このツールを使うことで、初心者の方が検索結果を見に行く回数が減ってしまうのではないか?それは長期的に成長を阻害していないか?と懸念してるほど、検索結果を見るのは大事です。
- 俯瞰されたキーワードを見て検索意図を考える
- 検索結果を見に行って「なぜこの記事は上がってるんだろう?」と考える
- 読者に満足してもらうためにどんなキーワードが必要なんだろうと考える
ARINA-dpiを使った成果
このアプリは私の時間を効率化するために作りました。
使ってみると・・・
- 今まで見えてなかったキーワードや再検索ワードが見えてきた
- 全体を俯瞰できるから、新しい切り口の戦略が浮かんできた
- 攻めどころのキーワードが見えるようになった
など、効率化よりも新しい気づきが得られるところが本当の価値でした。自分で作ってうれしい誤算でした。
注意点・利用規約
ARINA-dpiはスクレイピングという手法を使って、web上のデータを収集しています。
スクレイピングは下記3つの点でリスクがあります。結論は、総務省の事例から問題ないと判断しました。しかしながら、アプリの使用は各個人の責任で行ってください。
- 著作権の侵害
- 利用規約の侵害
- 相手方サーバーへの負荷
著作権の侵害
※ 「著作物」とは、「思想又は感情を創造的に表現したものであって、文学、学術、美術又は音楽の範囲に属するも
のをいう。」(著作権法第2条第1項第1号)
円滑にビッグデータを活用してイノベーションを促進するために、著作権法が下記のように改正されました。
「著作物の市場に悪影響を及ぼさないビッグデータを活用したサービス等※のための著作物の利用について、許諾なく行えるようにする」
つまり、情報収集のためであればスクレイピングは著作権法違反にはなりません。そして、本アプリのスクレイピングは情報収集のためであり、収集したデータを公開、販売するものではなく、著作権法違反にならないと解釈しました。
また、情報収集しているのはgoogleの検索結果であり、個々のコンテンツではないことも著作権に違反しない理由です。
利用規約の侵害
サイトの利用規約等により、「スクレイピングしないでね」と書いてあるサイトをスクレイピングしても良いのか?という疑問です。総務省のスクレイピング事例より、誰でも回覧できる情報(ログイン等が必要ない)については利用規約自体に法的拘束力はないと判断しています。実際に総務省もスクレイピングしています。
相手方サーバーへの負荷
スクレイピングの頻度が高いと、相手側サーバーへの負荷が増大し、被害を与える恐れがあります。これに対して、当アプリは十分に余裕を持った時間でスクレイピングを行う設計にしてあります。そのため情報収集に時間がかかるというデメリットがあります。
以上のリスクを鑑みて、個人利用の範囲内でアプリを使用してください。